『現代思想』2019年10月号に寄稿しました

 『現代思想』10月号の特集「コンプライアンス社会」に「『思いやり』を超えて−−合理的配慮に関わるコンプライアンスの新たな理解」という文章が掲載されました。構成は以下の通り。

1 障害者差別解消法と「障害の社会モデル」
2 「思いやり」からだけではダメな理由
3 「社会モデル」に即した合理的配慮の理解
4 法の趣旨にもとづくコンプライアンスの理解
 (1)「非過重負担」の制約をめぐって
 (2)意思の表明をめぐって

 執筆期間が短かったため、出来には満足できていません。不満な点については今後の論文等で展開していきます。

 いまのタイトル(「『思いやり』を超えて」)をつけたのは校正のとき。「どこかで聞いたことがあるタイトルだな」と思いながらつけたのですが、数日後にこの本の帯文だったことに気づきました。

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特集*コンプライアンス社会

企業は何を追求するのか

労働における「コンプライアンス」をどう考えるか? 今野晴貴

ICTと職務専念義務 大谷卓史

公害・環境分野における法令遵守の課題−−被害をなきものとしない社会的責任に向けて 友澤悠季

労働の現場から見えるもの

ブルシット・ジョブ現象について D・グレーバー(吉賀達彦、酒井隆史訳)

「コンプライアンス」によって塗りつぶされるこの時代?−−コンプライアンスの解釈から見える企業と社会そして」 栗田隆子

まちづくりの落とし穴−−反ジェントリフィケーションの釜ヶ崎

表現と自由をめぐって

「あいちトリエンナーレ2019」におけるコンプライアンス 樫村愛子

抵抗のヒロイズムとリベラルの空回り−−『新聞記者』『主戦場』を通して考える日本の言論状況 逆井聡人

リスク管理と統治の構造

忠誠関係の構造−−ラナ・プラザ事件からコンプライアンスまで A・シュピオ(橋本一怪訳)

個別化されたリスクとしての〈コンプライアンス〉−−遍在化するリスク管理 小松丈晃

行政改革とマニュアルの生成、その絶えざる悪循環について 羅芝賢

マニュアル化と生きるひとびと

社会を持たない社会の儀礼−−コンプライアンスの人類学的素描 木村周平

反省性・巻き込み・個別解−−続・参加のテクノロジーとその行く先 牧野智和

ジェンダーから捉える

悩める夫婦はひとまず『逃げ恥』を読むといい トミヤマユキコ

「診断基準マニュアル」と文化翻訳の必要性−−PTSDとGDをめぐって

差別を問い直す

「思いやり」を超えて−−合理的配慮に関わるコンプライアンスの新たな理解 飯野由里子

大学のヘイトスピーチ規制について 堀田義太郎

対抗的マニュアルづくり

コモンサードという手法(ルビ:マニュアル)−−モノを介した質的研究と生活実践 石岡丈昇

介助・介護における「淡いグレーゾーン」を肯定する−−知的障害者の見守り介助や、筋ジス病棟での生活をめぐって 渡邊琢

コンプライアンスから遠く離れて

「オレ、明日からラーメン屋やります」という常連の出現するこの世界 郡司ペギオ幸夫

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