イ・ミンギョン『私たちにはことばが必要だ』(タバブックス、2018年)

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10/18のふぇみゼミ読書会のため再読。

読書会は前半と後半の2部構成。前半は「韓国のフェミニズム運動」に関する1時間強のレクチャーの後、20分ほど質疑応答。15分の休憩をはさみ、後半では、本書の実践編9と10(下記目次参照)を下敷きにしたワークショップとThe Privilege Walkを下敷きにしたワークショップの二つを行いました。企画・進行をつとめてくれた法政大学の学生さん(お二人とも韓国からの留学生です)、本当にお疲れさまでした。そして、ありがとうございました。

ちなみに、レクチャーで触れられた韓国の「堕胎罪」の歴史や、今年憲法裁判所が出した憲法不合致決定までの流れおよび法改正に向けた今後の動きについてはもっと勉強しなければと思ったので、独立したページを作りました(こちら)。

「知人男性にわかってもらいたくて感じよく説明をし、そうふるまったことで自分を責めていた、私の友人たち。彼女たちに、もう自責の念は持たなくていい、最低限この人はと思う相手だけ説得すればいいと言いたくなりました。ただそのために、私はこの本を書きました。」(p. 146)

「女性が声を上げ、行動するのは、自分自身が主体として存在したいからであって、権威のある別の主体からお墨付きをいただきたいからではありません。」(p. 104)

「私はずっと、人というのは多くの参考例によって作られると考えてきました。新たな事例にはげまされ、今までだったら厄介者扱いされそうとがまんしてきたことに、あえてがまんしなくなる人が増えていった。そうなることを祈っていますし、そう考えると嫌な気分だけでなく、ワクワクもしてくるのです。」(p. 212)

関連情報

「女性を憎んでいた」無差別殺人事件をきっかけに盛り上がる、韓国フェミニズム運動のいま(BLOGOS、2019年3月29日)*著者へのインタビュー

「江南駅女性殺害事件」から2年、「私たちは止まらない」雨の中の叫び(ハンギョレ、2018年5月18日)

ダ・ヴィンチニュース「女性差別と闘うときに「対話する義務はない」―自分を守り、家父長制を変えていく方法とは?」(玖保樹 鈴)

読書メーター 感想・レビュー

【音声配信】「『82年生まれ、キム・ジヨン』など、いま注目をあつめる韓国文学、その背景と魅力とは?」斎藤真理子×すんみ×倉本さおり×荻上チキ▼2019年1月25日(金)放送分(TBSラジオ「荻上チキ・Session-22」平日22時~)

目次

日本の読者のみなさんへ イ・ミンギョン

はじめに

基礎編 I .セクシスト(ルビ:性差別者)に出会ったら

0 あなたには答える義務がない−−話すのを決めるのはあなた

1 心をしっかり持とう−−差別は存在している

2 「私のスタンス」からはっきりさせよう−−フェミニストか、セクシストか

3 「相手のスタンス」を理解しよう−−セクシストか、フェミニストか

4 断固たる態度は必要だ−−あなたを侵害するものにNOを

5 あなたのために用意した答え−−何もかも「女性嫌悪」!

6 効果がいまひとつの言い返し−−セクシストに逆効果な対応とは

実践編 II .セクシスト(ルビ:性差別者)にダメ出しする

7 あなたには答える義務がない、再び−−きっぱり会話を終わらせる方法

8 それでも会話をつづけるのなら−−誤解している相手との会話法

9 いよいよ対話を始めるなら−−あなたを尊重しはじめた相手との会話法

10 話してこそ、ことばはふえる−−練習コーナー

11 ここまでイヤイヤ読んできた人のためのFAQ

結びのことば

おすすめ資料

編集後記

推薦のことば

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