多様な視点と創造性の関係

Inga J. Hoever, Daan van Knippenberg, Wendy P. van Ginkel, and Harry G. Barkeme. Fostering Team Creativity: Perspective Taking as Key to Unlocking Diversity’s Potential, Journal of Applied Psychology, 2012, 97 (5): 982-996.

創造性は個人の能力や資質と関連づけられて理解されがちだが、集団の中で生まれる創造性もある。

タスクに対する視点(perspective)が多様性あるほど、創造性が発揮される。

その際に鍵となるのが、情報の精緻化(information elaboration)である。「精緻化」とは「チームのタスクに関するアイデア、知識、洞察力を交換し、議論し、統合すること」(van Knippenberg et al., 2004)を意味する。

van Knippenbergらによる the categorization–elaboration model(CEM)は、チームが多様性の恩恵を受けることができるのは、タスクに関連し異なる視点や知識をもったメンバーが情報の精緻化に取り組むことによってであるという考え方のことを指す。

Perspective-takingとは「観察者が、対象者の思考、動機、感情、および/またはなぜそのように考え、感じるのかを、断定的でない(nonjudgemental)方法で理解しようとする」認知プロセスのことを指す(Parker et al. 2008, p. 151)。

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