Campbell, Fiona Kumari. Contours of Ableism: The Production of Disability and Ablesness (London: Palgrave Macmillan) の Chapter. 2 (pp. 16-29) 所収。
p. 27のButlerの引用文が(1997b)となっているが、(1997a)の誤り。なお、1997aはExcitable Speech、1997bはThe Psychic Life of Powerである。
参考:
【インタビュー動画】disCOVER: Ableism with Fiona Kumari Campbell
【論文】’Refusing Able(ness): A Preliminary Conversation about Ableism,’ M/C Journal, Vol 11, No 3, 2008.
【論文】’Precision ableism: a studies in ableism approach to developing histories of disability and abledment,’ Rethinking History: The Journal of Theory and Practice, Volume 23, Issue 2: Critical Ability History, 2019, 138-156.
要約:
1)エイブリズムの害悪(pp. 16-17)
2)批判的人種理論の視点とエイブリズムに関する議論への接続(pp. 17-19)
- unspeakableにされているものを想像する
3)内面化されたエイブリズムのコスト(pp. 20-22)
- disabilityの消去・否認
4)内面化されたエイブリズムの戦略①:分断(pp. 22-24)
- ヴォルフ・ヴォルフェンスベルガーのノーマライゼーション論あるいは’conservatism corollary’の戦略への批判
5)内面化されたエイブリズムの戦略②:同化(pp. 24-28)
- ディフェンシブな他者化;嫌われる者と嫌われない者の間の隔たり;パッシング
- 規範(あるいは自分のものではないアイデンティティ)の内面化;ムネメの軌跡
- disabilityの否定ぬきに’Disability is me’と言うためには?
6)障害者の二つのイメージ:「サバイバー」と「ゲリラ活動」(pp. 28-29)
- 批判的エイブリズム研究=内面化されたエイブリズムとそれが障害者コミュニティの心的な生に与える影響の研究;障害者のサクセス・ストーリーに対する(カウンター)ストーリー・テリングの可能性
- リベラリズム批判;インペアメントを別の方法で思考すること
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