テレサ・ド・ローレティス「クィア・セオリー––レズビアン/ゲイ・セクシュアリティ イントロダクション」

『ユリイカ 特集 クィア・リーディング』(1996年) 所収。

訳は大脇美智子さん。

原文は『ディフェレンシズ(differences)』1991年夏号に掲載。本誌に関しては、ローズマリー・ヘネシーによるレビューがある。

本論文とあわせて『実践するセクシュリティ−−同性愛/異性愛の政治学』(1998年)に掲載されたインタビュー「クィアの起源:レズビアンとゲイの差異を語ること−−テレサ・デ・ラウレティス」を読むとよい。

要約

「レズビアンとゲイ」の言説においては、レズビアン・セクシュアリティの特異性や人種間の関係性が構造的に沈黙させれてきた。しかし、私たちが共通の闘いに関わりつつ、同時に互いの歴史の特異性と部分性をよりよく理解するためには、ジェンダーや人種により生じる差異に関心を払い、批判的対話をすすめることが重要である。

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