海外の学会誌に掲載される論文の査読では、多くの場合、掲載の可否に関する評価とあわせて1ページ程度にまとめたコメントを出します。
1ページとはいえ、英語の文章を書きなれていない人にとってはハードルが高い作業かもしれません。査読するに十分な知識と研究成果・研究蓄積のある人が、言語のハードルによってその知識・経験をシェアすることができない状況は、アカデミア全体にとって望ましいことではありません。そこで、査読文の構成の仕方や具体的な書き方・言い回し等に困った時に役立つ情報を以下にまとめておきたいと思います。
まずは以下のページで査読者に期待されている役割や査読文のオーソドックスな構成を確認しましょう。
● How to Referee a Paper(English)
● 効果的な査読(ピア・レビュー)を行うには:フレームワークとコメントの例(Japanese)
これらのページに書かれてある通りである必要はありませんが、査読文には、少なくとも以下3点
- 論文のサマリー(概要)
- 評価できる部分と評価できない部分(およびその理由)
- 査読の結果(rejectする時は理由を複数点あげる)
を盛り込む必要があります。その他、スペリングや文法上の誤り等をまとめたlist of typosを別紙につけるとよいでしょう。
なお、以下のサイトでは、査読文でよく使う英語表現がまとめられています。英語での文章を書きなれていない人にオススメです。
● 英語論文の査読表現集(国立研究開発法人産業技術総合研究所 太田充恒さんのページ)
アカデミアへの貢献として、チャンスがあったら英語論文の査読に挑戦してみてください。
Good Luck!
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