飯野由里子『レズビアンである〈わたしたち〉のストーリー』(生活書院、2008年)
目次
序章 レズビアンである〈わたしたち〉のストーリー
- 第1節 「マスター・ナラティブ」に抵抗する
- 第2節 〈わたしたち〉のストーリーが抱える問題
- 第3節 本書の構成
第1章 〈わたし〉/〈わたしたち〉を語ることの政治性
- 第1節 「レズビアンとゲイの運動」の展開
- 第2節 カミングアウト−−「解放」から「抵抗」へ
- 第3節 創造され、形成される〈わたし〉/〈わたしたち〉
第2章 沈黙を破って−日本のレズビアン・フェミニストによるストーリー
- はじめに––なぜ、レズビアン・フェミニストのストーリーを取り上げるのか?
- 第1節 レズビアン・フェミニズムの登場
- 第2節 前ストーリーとしての怒り
- 第3節 回復のストーリー
- 第4節 回復のストーリーを超えて
第3章 問いなおされる「日本のレズビアン」
- はじめに−−ある在日韓国人レズビアンの怒りから
- 第1節 在日コリアンのアイデンティティと位置
- 第2節 アジア系レズビアンという〈わたしたち〉
- 第3節 「在日」の存在の「無視」
- 第4節 繰り返された「無視」
第4章 「エイズ予防法」案に反対したレズビアンたち
- はじめに−−HIV・エイズとはどのような問題なのか?
- 第1節 「エイズ予防法」案−−反対運動の展開
- 第2節 「同性愛者」でもあり、女でもある〈わたしたち〉として
- 第3節 性の問題として−−「女の主体的な性」をめぐって
- 第4節 たとえそれが不完全な性/生であったとしても
終章 〈わたしたち〉のストーリーを読みなおす
- 第1節 さまざまな〈わたしたち〉のストーリー
- 第2節 〈わたしたち〉のストーリーの新たな「読み」に向けて
文献